【ざくろ】文 小池玄一郎

ドラマチックにも程があるだろと、僕はいつも思ってしまう。
話し上手で聞き上手。人生の密度が濃いと、こうもできた人になるのだろうか。

本気度の違い。

彼の言うことはいつも正しい本当ムカツクくらい的を得てるそれは、単に僕が
その人から距離を置こうとしているからか?踏み込むのが怖いんだろ?自分の器やら
肝ッ玉の小ささを、必死に隠していたいのだから放って置いてくれよ放って行かないでくれよ。
ミジンコの背中を潰す。中の卵がとび出た。潰す。潰すつぶす。つぶつぶぷちぷち

生きてるって素晴らしい!

そう叫んで塹壕から飛び出してった あいつの脳漿 思ったより灰色
見上げればブルー…空に伸びるひこうき雲。
まるで嘘みたいにキレイだ…
あれには、この戦争を終わらせるヒーローが乗っている。決めた。今、決まった。

僕はあの子を想って、
あの街を想う。白い息、別れぎわ、一度も瞳を合わせなかったあの子ケータイが震えた
ぐちゃぐちゃに乱れた電波の中で、知らない人の知らない国の知らないメールが届いて
文字化け。なんかの暗号?閃光。マズルフラッシュ飛び散るコンクリート人肉
すいか割り赤い、あかいキツネがはねた。

お気に入りの服に、

染みが付いちゃったよ